携帯電話 Xperia VL SOL21

kddi 2012年冬モデル

キャリア謹製Androidですこし遊んでみたいと思うも、4.1が動くものは中古でもそこそこの値段。人気シリーズはオークションの新品未使用の白ロム機よりも高く売られていたりする。今のヤフオクは本当に掘り出し物も至極少ないしどうしても高めに推移しがち、なので、通りがかった中古在庫などをチラチラ見ていた。Xperia V/AX/VLは何かと問題もあった割に言うほど値も下がらず、MVNOが使えるドコモのXperia AXだと2万は下らないんだよなーと思っていたのだが、安通信がまるで使えないkddiのVLは嘘みたいな残念処分中、AXの半値未満で買えました。

電源入れてWifiに繋がるとシステムアップデート開始。待つことしばし、4.1.2(JB)に。
スペック的なもの。いわゆる全部入りというやつ、ぜったい使いこなせない。

発売	2012年11月2日
当初OS Android 4.0.4
CPU Snapdragon S4 Plus MSM8960 1.5GHz(Dual)
RAM 1GB
Wifi IEEE 802.11a/b/g/n 5GHz/2.4GHz
size 129×65×8.7mm
weight 120g
microSDHC (32GBまで)
FeliCa/NFC (決済対応)
赤外線通信
Bluetooth 4.0
ワンセグ
FM
バッテリー 1,700mAh
ディスプレイ 4.3" HD 1280×720 (342ppi)
カメラ 1300万画素裏面照射型CMOS
サブカメラ 31万画素CMOS
防水/防塵


とりあえずsimなしで使ってみる。ほんの一年前のモデルの割には、所々一息ついているような操作感で明らかに今のモデルより1.5段ほどかったるい。最近のAndroidはSnapdragon800クアッド2GHz・RAM 2GBクラスで確かに差はあるものの、Nexus7 2012 (Tegra3 クアッド1.3GHz・RAM1GB) と比べてもちょっと重い。Wifiも2.4GHzしか拾わず、たまに途切れるなど若干不安定。NFC/Felicaもまともに機能しない。プロセスを見るとキャリアのアカウントやサポート、サービス周りのプロセスがうじゃうじゃ動いていて、かつ、あれこれメッセージ出してきて煩いので、まずは削除・無効化できるものをばっさり。と思いきやシステム領域にapkがあるようで、アンインストールしても亡者のように立ち上がってくるのでちょっと呆れる。なるほど、キャリアの考える携帯サービスってのはまだこーゆーものなのか、と。サービスとセットで端末を分割・ディスカウントで出している方としては、回線使わせてなんぼではある。この辺りの歪さ、キャリアだけじゃなかなか変えられないのかも、やっぱ色んな業種で金を動かすあの業界さんかしらん?

その後、林檎5sのsimを挿してしばらく使ってみた。simが入ると裏でアカウントサービスの紐付けがされて徐々に動きも落ちついてくる。NFCも安定し、Wifiもステルス5GHzで問題なく使えるようになった。ただ、裏にいるサービスが多いのでどうしてもNexus7の快適さにすこし及ばないのが惜しい。で、結局rootを取ってもう少し要らないサービスを止める所に落ちつく。はじめ、何も考えずに片っ端から無効化していたら、暫くしてからいきなり落ちる、再起動しない、再起動の無限ループなどなかなか怖い現象が多発。契約者のアカウント関連があれこれ連携しているようだけど、これらを追い込んでいくのもきつそうなのでほどほどで。

Xperiaにsimを挿していたのは一週間ほどだったが、12月の通信量の半分を占めていた。どうもAndroidは気づかない所での通信が多い、未使用時に通信を切っておかないとバッテリーもけっこう減っていく。Nexus7も似た傾向だし、やっぱAndroidは2,000mAh未満だと容量足りないのかもね。

使い方のこつをつかむのにすこしかかったけれど、今は解約済みsimを挿してとても安定している。rootもとってあるけど、これもシステム含んだバックアップとちょいカスタムROMを入れた程度。公式には32GBまでのSDHCも、FAT32でフォーマットすることで64GBが使えている。Zシリーズで生まれ変わった2013年のシリーズと違い、真ん中にレンズのあるカメラはやっぱり撮りやすい。ただ。カメラ古くからハンディーカムの潜水ケースやスポーツウォークマンなどを作っていた会社なのに、携帯の生活家電的な防水防塵の造りがこなれてない。キャップだけ見ても、古のカシオに比べ華奢ですぐ取れてしまいそうだし、USBポートも変な位置にあるので、なるべく蓋を開けない使い方にしている。充電はスタンド経由、音はBTを使用。

あれこれ書いたけれど、癖に慣れてしまえばなかなか悪くない。アーク形状は最初から手に馴染むし重量もすこぶる軽い。全部入りを駆使したい人にとっては、GPSFelicaの感度の弱さ、ワンセグ・FMに外部アンテナが必要とか色々不評な部分もあるみたいだけど、あっさりとしか使わない(使えない)自分には十二分。キャリアモデルを知るにはいい機械(機会)になった。

プルバーのところにkddi、表に裏に各所にキャリアの仕込みあり。ハード自体は世間で言われるほど悪くないんじゃないかと思う。そういう意味で、自分には4.3アップデート予定済・4.4へのアップデートも検討中のグローバルモデル Xperia V LT25i や SP C5303 (S4 Pro 1.7GHz Dual) がちょうどよさそーだ

スマホのキャリア内simフリーとか良い面もありつつ、wimax2+を載せるとか定期的に迷走するkddiの端末→色々鬼門あり仕様→なんかかわいそうモデル誕生、そんな印象。2013年ですっかりNGワードイノベーション、革新性がどーのとコンサル評論家外野が言うのは簡単だけど事はそう単純でゲフンゲフン、おや誰ですか?

次は黒じゃないのにしよう。さて、過渡期のSIMフリー・白ロム、万人にお薦めできる日は来るか来ないか・・・